帝王切開について

陣痛が始まっても産まれない場合、お腹の赤ちゃんはもちろん、母犬も命に関わる状態になるため、早急に帝王切開が必要となります。


分娩は夜から早朝にかけてが多いため、深夜に緊急の状態に陥るケースが非常に多いです。実際、当院での帝王切開は、深夜11時を過ぎたくらいが最も多い時間帯です。


ただし、帝王切開には人手が必要なので、ほとんどの病院では夜中の帝王切開を実施されていません。夜中に分娩が始まっても産まれず、病院に電話してもどこも出てもらえず、翌日、亡くなった赤ちゃんを病院で取り出したことがある飼い主さんもいらっしゃいます。

当院ではそのような出来事が起こらないために、可能な限り夜中でも帝王切開を実施しております。しかし、手術器具の準備や人手の確保ができず、手術をお断りさせていただくこともありますので、帝王切開の可能性がある場合は、定期的な受診によって母犬の状態を把握させて頂く必要があります。

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